稲葉さんの歌詞には「~だ」「~しろ」みたいな断言するものもありますが、中にはあえて断言していない歌詞もあります。一度断言してみるものの、いやいや嘘嘘、みたいな。

例えば、「声明」

凄いねと周りから
(お。いいじゃん)

殊の外褒められて
(よかったじゃん)

うっとりと明るい未来
(いいね、いいね)

掴んだ夢を見た
(夢かーーーい!!)


みたいなの。

あと、「ザ・マイスター」

そうだ、オレはマイスター って信じながら

も、そうだと思います。「オレはマイスター」で言いきればいいのに後から「って信じながら」を加えるという。

あと、あれもそうかな。「流星マスク」

自分も誰か幸せにできるかもしれない 的なこと


私の中では流星マスクのこのフレーズ、断言できないキングです。大好きです。

この3曲とも「休止符」を生かした歌詞だと思うんです。お笑いで言うとオチ前の「間」みたいな。歌詞って私は書いたことないですが、もし今の私が歌詞を書けと言われたら、黒い音符に言葉を一生懸命はめるようとすると思います。でも稲葉さんクラスの人は休止符も遊んで歌詞を作るんだな~って思いました。3曲とも絶妙な「間」だと思うんですよね。

で、聴き手はこの休止符にいろんな想像をしてしまいます。
「声明」は、夢と現実の境目、みたいな。この休止符ですっと現実に戻ってる感じがします。

「ザ・マイスター」だったら、弱気ゆえに断言してないわけじゃなく、まだまだ不完全で、マイスターだと信じながら汗にまみれ垢にまみれてるのを楽しんでいて。だから「マイスター」だと断言することをためらったのかな。とか。

「流星マスク」だったら「どんなことが面白くてそばにいてくれるの」と思っちゃうほど自分に自信がない弱気さと、「好きだとはっきり聞こえた夜更けの電話の声」にちょっとウキウキしている感じが、一拍置いた後のこの「的なこと」に含まれてる気がします。

ライブでもあえて「間」を作ることがありますよね。例えば「マイミライ」で「でもここらへんでSTOP」のあと、長めにブレークしたり。演奏を止めて観客をあおるのが好きなのかな~って思います。ライブでも曲作りでも音を詰めすぎていないところがB'zのいいところなんじゃないでしょうか。

そんなところも期待しながらニューアルバムの発売を待ちたいと思います。