ブラック企業体験記~面接、入社編~
ブラック企業体験記~人物紹介編~
ブラック企業体験記~繁忙期編~
ブラック企業体験記~決意編~

からのつづき。


祖母のお葬式事件が起きた翌日、即、転職サイトや派遣会社に登録しました。さすがに繁忙期に辞めるのは会社に迷惑がかかると思ったので閑散期になったら辞めよう、と思っていました。

が、閑散期になるとその決心が揺らぎます。
その理由の一つは、1年目はわからないことばっかりだったけど、2年目は慣れてちょっとはましになるんじゃないか?という淡い希望があったこと。

2つ目は他の社員に迷惑をかけたくない。なんか気まずい。

3つ目に次の仕事が見つかるかどうか不安。

辞めようかどうか迷っていました。けれど、退職するきっかけになったこと…まぁいっぱいあるんですけど(笑)。

閑散期に入ると続々と人が辞めていきました。やっぱりみんな、繁忙期に辞めるのは気が引けたのでしょう。事務所にいたパート社員の方も辞めていきました。この方、とても優しくて忙しくて電話に出られない時には、その方も忙しいはずなのに電話に出てもらったりしてました。その方も含め、多くの社員が辞めていったにもかかわらず社員を補充しようとしません。今の人数で回していこうとします。土方(仮名)いわく、「仕事をきちんと分散できれば俺の計算上では20%のゆとりはある」と。土方(仮名)は本当に頭のいい人なんですけど、この計算だけは信用できない。絶対間違ってると思う。いったいどういう計算をしたんだ。そんなわけで、私の「2年目になれば少しはましになる」という淡い希望は壊れていきました。

さらに決定づけたことが。登録している派遣会社から仕事の紹介をいただいたんです。これが結構大きなきっかけでした。
例のキム社長(仮名)の朝礼でもう一つよく言われていたことが「みんな、給料が支払われてるだけでここはまだ良いほうなんだよ!ほかの中小企業では給与が支払われていないところが多いんだから!」と。「んなわけあるかい」と思いながらもこういう言葉で「退職したとしても次雇ってくれるところはないんじゃないか…」と洗脳されてたのかもしれません。事実、ほかの事務所の二人、その二人は私よりも全然若いにも関わらずやはり「ほかの仕事が見つからないかも」とか「給与がまだましだし」とか言ってました。冷静に考えれば月100万はもらわないといけないぐらいの待遇の悪さなんですけど、どこかマヒしてしまったのか、洗脳されてしまったのか。
私も「この年齢じゃ次見つけるの大変だよなぁ…」と思っていたときの、仕事の紹介でした。私でも必要としてくれる会社は絶対にある。洗脳が解けた瞬間です。

今度こそ、揺るがない覚悟で「退職願」を書き上げたのです。入社して1年4か月目のことです。

つづく。