ブラック企業体験記~面接、入社編~
ブラック企業体験記~人物紹介編~
ブラック企業体験記~繁忙期編~

からのつづき。


そんな繁忙期のある日。
私の祖母が亡くなりました。少し認知症も入り、施設に入っていました。自分の子供の名前も出てこなくなっていましたが、私が最後に会ったときは「あら~○○ちゃん(私の名前)じゃないの~!」と。私が「分かる?」って聞くと「分かるでしょ~よ~!」と嬉しそうに答えてくれて。いよいよ危ないかも…という話もちらほら出てきていました。亡くなる前日、その日は休日で私の両親は祖母の施設に行ったのですが、私は連日の仕事で疲れ果てていたので家にいました。そしてその翌日に亡くなったのです。最後にもう一度会っておけばよかったと、後悔しています。

祖母が亡くなったことを課長、課長代理に報告し、休みを申請しました。しかし、会社から香典がもらえなかったんです。私の兄やいとこの会社からは香典や花が届いているのに、私の会社からは何も届かない…。これは結構恥ずかしかったです。事務所の人にそのことを話すと「それはおかしい。私のおじいちゃんがなくなったときは香典もらえたよ。しかも忌引き休暇が3日くらいもらえるはずだよ。あいつのことだからちゃんと社長に言ってないのかも。確認した方がいいよ!」と。そこでまずキム社長(仮名)のお母様、経理を管理してる方に「私の祖母が亡くなったんですけど…」と伝えたところ、「まぁ!何にも聞いてなかった!」とびっくりした様子。(ちなみにこの社長のお母様は事務所の私たちのことは信頼してるようだけど、課長、課長代理に対しては結構ディスってます(笑)。)つまり私の祖母が亡くなったことだけでなく、私が休んだことすら社長に伝えていなかったんです。「ごめんなさいね~何も聞いてなくて知らなかったの~」と、とても恐縮した様子。
キム社長(仮名)もワンマン経営だけど、そういう礼儀的なことに関してはシビアなようで、そのときばかりは「すいません、知らなくて」と言って香典を持ってきてくれました。その直後、キム社長(仮名)は課長を事務所の外に連れて行き「お前なぁ!忘れていいことと悪いことがあるんだよ!!!」という罵声が聞こえてきました。

その月の末に課長は解雇されました。

しかしながら、忌引き休暇のことを聞くと、祖母であっても同居人でないと忌引き休暇は申請できないとのこと。(就業規則には祖父母の場合3日忌引き休暇が取得できると書いてあり、同居してるかどうかなんて書いてありません)つまり、休んだ日は有給扱いになり、しかも1日しか休みは取れず、お葬式があった翌日には仕事に戻るはめに。祖母が亡くなって精神的にもきてるのに、すぐ翌日にクレームの電話を受けるというのはものすごく辛かったです。そして相変わらず誰も助けてくれず…。会社でどんな無茶ぶりをされても、どんなクレームを浴びても泣くことはなかったけれど、この日はさすがに帰りの車の中で号泣しました。

この時に決意しました。もうこの会社辞めよう、と。今まで忙しすぎて気付かなかったけど、泣いて初めて気づきました。精神的にボロボロになってる自分に。限界はとっくに超えていたんです。入社して10カ月目のときです。

つづく。