ブラック企業体験記~面接、入社編~
ブラック企業体験記~人物紹介編~

からのつづき。

繁忙期に突入します。そのころは毎週土曜も出勤になり、週6勤になります。事務所の電話は鳴りっぱなしです。ほとんどクレームです。事務所の人間は4人なのに電話は12回線あります(爆)。課長と課長代理も事務所にいるんですが、全員が電話でふさがってても絶対電話に出ません。

そんなとき、事務所の人間では対処しきれないクレーム案件も出てきます。クレーム対応をしているとそれに時間を取られ、ほかの事務作業ができなくなってしまいます。課長と課長代理があまりにもほったらかしなのにしびれを切らし、土方(仮名)の指示で「課長に報告して、その案件はすべて課長にエスカレーションして」となりました。なので課長にエスカレーションすると、一体どんな対応をしたのか、クレームが倍以上になってこっちに戻ってくるという不可解な現象が。取引先から「●●さん(課長)からは電話はかけさせないでください!」となってしまいました。

入社前の企業の特徴、皆さん覚えてますか?「サービス残業を低減する努力」。これ、一人一人の負担を減らすとかじゃないんです。仕事量は一人で定時で終わらせることなんて絶対無理!!って量です。残業をするには残業申請をしなければいけません。なので「今日4時間残業します」と申請すると、「なんで?どんな仕事残ってるの?」と聞いてきます。「これとこれとこれと…」というと、「これとこれは明日に回しても大丈夫だよね?今日中にやらなきゃいけない仕事じゃないよね?」と、無理やり2時間にしてきます。確かに残業を低減する取り組みはしています。けれど、明日に回したって明日の仕事の負担が増えるだけで何の解決にもなってません。残業代は2時間しか出ませんが、結局夜10時まで残り、それでも仕事は終わらないという状況でした。(ちなみに10時以降残っているとセコムが来てしまうので帰らなければいけません)
キム社長(仮名)は「毎日そんなに残業代は出せない!」と言って、それに課長らもビビって2時間までしか申請しません。(お前らの管理がなってないんだ!と怒られるから)土方(仮名)は「ちゃんと他の人にも仕事を回せば絶対定時に終わらせられる。」と言って仕事量を減らそうとはしません。

私は入社半年で新しい取引先との業務提携があり、その仕事を任されました。入社半年で、しかも新しい業務ですからいろいろサポートが必要なわけです。何のフォローもサポートもなし。何のマニュアルもないまま、不完全なシステムのまま、あちこち電話をかけクレームを毎日浴びせられます。クレームが来ても課長はすぐ近くにいるのに、ぼっさ~とパソコンをいじってるだけ。他の事務所の社員も他の業務で忙しすぎて誰も助けてくれません。社内の人間は誰も助けてくれませんでした。唯一助けをくれたのが取引先の方。実際にお会いしたことはなく、電話やFAXだけのやり取りです。それだけでひどい状況下に追いやられていることを察してくれたようです。そもそも一人でやる業務量ではないんです。それなのに、「え?いつも同じ人からしかFAX来ないけど他にやってる人いないの!?」と思ったようです(笑)。「ひどいクレームの時にはこっちに回してくださいね」と、わざわざ電話で言ってくれた取引先の方もいました。自分で言うのもなんですが、取引先の方からは信頼を得ていました。どんな案件にも真面目に取り組んだ姿勢を評価されたのかもしれません。…っていうか普通そうなんですけどね。会社内では真面目に働くと、いいようにこき使われてどんどん負担を増やしていくだけです。

繁忙期はいろんな事件が起こりました。
私の担当していた部門の上司(課長補佐)がいきなり「本日退職することになりました。」と言ってきました。月末のクソ忙しい時期に。月末は請求書のチェックなどが入る、月の中でも一番忙しい日です。そんなときにその上司のやっていた仕事の引き継ぎを請け負うことに。私、入社して一年未満ですよ!?早く教えてほしいのにその上司は「いや、本当は前々から辞めるって言ってたんだけどね。社長から辞めるなって言われててね…」みたいな愚痴を聞かされる。いやっ!そんなことどうでもいいから早く教えろよ!!と心の中で毒づく。結局引き継ぎ時間は約20分。その後はわからないながらもどうにかこうにかやりました。あまりに忙しすぎて自分でもどうやって乗り越えたのか覚えていません(笑)。

つづく。