心理学でミラーリング効果というのがあります。自分が好感を抱いている相手の仕草や動作を無意識のうちに真似してしまったり、またその逆で、自分と同様の仕草や動作をしている人に対して好感を抱くことを言います。(参照:好感を生み出す「ミラーリング効果」「シンメトリー効果」)聞き上手の人ってこういうことができてるのかもしれないですね。相手の話し方、話すスピードなんかを真似てるのかも。夫婦が長年ずっといると仕草や表情が似てくるというのもミラーリング効果で、相手に好感を抱いているから仕草なんかを無意識に真似しているのかもしれませんね。


そうか。そういえば…。



5年前のNHKスペシャルの稲葉さんに対するインタビューで、「B'zはなぜ売れるんですか?」という難しい質問に、的確な言葉を探すように眉間にきゅっとしわを寄せてちょっと困った表情をしてました。





♪困ったとき少し~まゆ毛を曲げて見せたり~



何よりも確実にはっきり好きなところというのは、稲葉さんと同様の仕草なのかもしれませんね。


話が飛びますが、「Baby, you're my home」の

ときどき君はいなくなる 何も言わないで
そのたびに二人で途方に暮れていた


この歌詞に引っかかったことないですか?「君はいなくなったのに、二人で途方に暮れている…。君と僕と…あと一人って誰…(((( ;゚д゚)))」みたいな。なんかちょっと怖い話風に聞こえてしまいますが(笑)。これってたぶん、本当に君はいなくなったわけじゃなく、ふわっと気持ちだけがどこかに行ってしまう様子を表してるんですよね。きっと。こういう気持ちだけどっか行ってる歌詞って他にもちょいちょい出てきます。

家出少女のように見える君 ほんの数秒の胸のつかえ
無意識なのがかえってやばい感じだよ
 (MY SAD LOVE/B'z)

この「家出少女」というのも、本当に家を出て行ったわけじゃなく、気持ちだけふわっとどっか行っちゃった様子。スムーズに話をしてる時でも、気持ちだけ「前の男」の方へふわっと行ってしまってそんな彼女のことを「家出少女のよう」とたとえてるんですね。

今宵君と 思い切りハジけたいのに
なぜに目線は微妙にずれたまま戻らない
 (今宵キミト/稲葉浩志)

こちらも彼女はうわの空の態度。「僕」を見ていながらも気持ちは別な方向へ行ってます。
MY SAD LOVEにしろ、今宵キミトにしろ、実質的には彼女を捕まえているのに、気持ちだけは捕まえきれてない。なんとかそのハートをがっちり捕まえたいと一途に思い続けるところが切なくてキュンときますね。

でもね、この「うわの空の態度」って稲葉さんがやってる仕草なんじゃないかなって思うんです。ほら。稲葉さんって人の話聞いてないし。スムーズに話できてるな~って思ったらその会話からひょいっと家出してしまう。目線は微妙にずれたまま戻らない。そんな同じことをやってる人を好きになってしまう。これがミラーリング効果ですよ。


「ミラーリング効果」って結構素敵なネーミングだなって思うんです。自分が好きな人というのは自分を映す鏡となっている。自分の長所も短所も映し出して、その人を愛することで自分も愛せる。恋愛だけじゃなくても、人を好きになるということは自分を成長させるためにも大切なことなんだな~って思いますね。