ふと思ったんですが

僕ごとき逆立ちをしてもかなわないっていうか 逆立ちできねぇ /絶対(的)
きっとものすごく好きなこと気づいてしまったよ だれにも言えねぇ/だれにも言えねぇ
なんだろう?澄みきった声に真っ直ぐ立ってらんねぇ/I'm in love?

と、メロメロに恋してるって内容の歌詞にこういう「べらんめえ口調」っていうの?、「~ない」じゃなく「~ねぇ」と使うのがちょいちょい出てきますね。この使い方が抜群にうまいですよね。「だれにも言えない」だったらぜんっぜん印象違う!たぶん、この3曲とも彼女が好きすぎて圧倒的な魅力に敗北感を感じてますよね。嫌われるのが怖くてウジウジと、女々しくなってる自分を振り払うようにせめて口調だけは江戸っ子になってちょっと強がってるのかな、なんて思います。逆にいえばそれが唯一できる精いっぱいの強がり。なんかそれがかわいいのよ~☆たとえて言うなら、小学生がめいいっぱい大人ぶって、ぶかぶかのお父さんの背広を着てるような、そんなかわいらしさ!

かわいいといえば、恋に落ちたことを「子犬の遠吠えも劇的に聞こえる」なんて表現の仕方もかわいいよなぁ。「逆立ちできねぇ」もそうですが、全然かっこつけてないんですよね。弱みをあえて見せることによって母性本能をくすぐられるんです(笑)。

あともうひとつ、この3曲の魅力は、3曲とも結末がはっきりしてないとこ。絶対(的)も(的)をつける時点でなんかあやふやですよね(笑)。I'm in love?も最後は「始まるかもしれない」と、なんかちょっとだけあいまい。「だれにも言えねぇ」なんて、何もしないで終わったわけじゃないんですよね。一歩を踏み出したけど結果だけ分からないという、いい場面でCM入っちゃった、みたいなそんな歯痒さ。でもね、それがいい☆心理学で「ツァイガルニック効果」といって、完全なものより不完全なものの方が魅力を感じるそうです。その効果をうまく使ってますね。


まぁなにより、40代半ばを過ぎてもこんな初々しい気持ちを廃れることなく、むしろより磨きをかけてリアルに表現できることが素敵です。年を重ねるとある程度達観したような歌詞も出てくると思うけど、それだけじゃなく、いつまでもこういう歌も歌える歌手であってほしいです。